絵本の読書会を開くことは、ただ本を読むだけではありません。
読書会では、参加者が本について話し合う「ディスカッション」が大切なんです。
このディスカッションを盛り上げるためには、よく考えられた「資料」と「質問リスト」があると便利です。
ここで、便利なツール「ChatGPT」の出番です。
ChatGPTは、私たちが質問に答えたり、情報をまとめたりするのを手伝ってくれるAI(人工知能)です。
これを使えば、読書会のためのディスカッション資料や質問リストを簡単に、そして効率的に作ることができるんです。
この記事では、ChatGPTを使って、絵本作家自身がどのように素晴らしい読書会の準備をするかを一緒に学んでいきましょう。
読書会をもっと楽しく、参加者全員が積極的に話し合えるようにするための秘訣をお伝えします。
読書会にディスカッション資料を準備すると盛り上がる理由
そもそも、読書会にディスカッション資料を準備するとなぜ盛り上がるのか、その理由を考えてみましょう。
①理解が深まるから
読書会では、単に物語を読むだけでなく、その内容について深く考え、議論します。
ディスカッション資料は、物語のテーマやキャラクター、流れについて考察する手助けとなり、参加者がより豊かな読書体験を得られるようサポートします。
②ディスカッションの方向性を提供できるから
質の高いディスカッションを行うためには、何かしらの話題に焦点を当てることが必要です。
資料はディスカッションの方向性を定め、参加者が迷うことなく、自分の考えを表現できるように導きます。
読書会で使うディスカッション資料の作り方<5ステップ>
読書会のためのディスカッション資料を作る場合、独自の知識と視点を活かしながら、参加者が物語を深く理解しやすくなるような資料を作成することが求められます。
絵本作家として、自分の作品の各要素(テーマ、キャラクター、物語の流れ)について深く理解していることが前提です。
以下に、効果的な資料を作成するための具体的なステップと解説を示します。
ステップ1:テーマを明確にする
作品の中心的なテーマや教訓を明確にし、それに基づいてディスカッションの焦点を設定します。
例えば、「友情の重要性」「勇気を持つことの価値」など、具体的なテーマを考えます。
ステップ2:キャラクターを分析する
登場人物の性格、動機、成長などについての詳細を整理し、参加者がキャラクターに感情移入しやすいような資料を作成します。
自分の作品に対する個人的な見解や創作の背景も加えるのもいいですね。
ステップ3:物語の流れを解説する
物語の流れや重要な出来事についての解説を含めます。
作品のクライマックスや転換点について詳しく説明し、参加者が物語の構造を理解しやすくします。
ステップ4:参加者の視点を考慮する
ディスカッション資料を作成する際は、参加者が絵本にどのように接するかを考慮します。
異なる年齢層や背景を持つ読者がいることを念頭に置き、幅広い視点からの質問を用意します。
ステップ5:資料の最終確認をする
資料が完成したら、内容が明瞭で参加者にとって理解しやすいかを確認します。
必要に応じて、他の人にも意見を聞いてみると良いでしょう。
ChatGPTを使って読書会のディスカッション資料を作る方法
では前述の内容をChatGPTを使って明確にし、ディスカッション資料作成を作っていく方法を解説します。
ステップ1:質問に答える
テーマを明確にするための質問
Q1. 「この絵本を書く際に、どのようなインスピレーションを受けましたか?」
Q2. 「物語を作るとき、どのような感情や経験を表現したいと思いましたか?」
Q3. 「物語の主人公は何を目指していますか?その目的はどのように物語に影響を与えますか?」
Q4. 「主人公や他のキャラクターの行動から、どのようなメッセージを読み取れますか?」
Q5. 「物語の中で、最も強調したいと思ったポイントは何ですか?」
Q6. 「読者に伝えたいと思った教訓や洞察はありますか?」
Q7. 「読者がこの物語から何を学ぶと思いますか?」
Q8. 「異なる年齢層の読者がこの絵本にどのように反応すると思いますか?」
絵本のキャラクターの特徴を明確にするための質問
Q1. 「物語の中で[キャラクター名]がとる行動の中で、最も重要だと思われるものは何ですか?」
Q2. 「物語の始まりと終わりで、[キャラクター名]にどのような変化が見られますか?」
Q3. 「[キャラクター名]の成長に最も影響を与えた出来事は何ですか?」
Q4. 「[キャラクター名]が物語の中で直面する主な問題や対立は何ですか?」
Q5. 「[キャラクター名]はこれらの問題をどのように克服しますか?」
Q6. 「[キャラクター名]の特徴や行動は、物語のテーマをどのように反映していますか?」
Q7. 「このキャラクターを通じて、どのようなメッセージを伝えたかったですか?」
物語の流れを理解するための質問
Q1. 「物語の始まりで設定されている状況は何ですか?主人公はどのような状況に置かれていますか?」
Q2. 「物語における主な転換点は何ですか?それはどのように物語を進展させますか?」
Q3. 「ストーリーにおける最も重要な出来事は何でしょうか?」
Q4. 「物語のクライマックスはどのような場面ですか?その場面は物語全体にどのような影響を与えますか?」
Q5. 「物語の結末に向けてどのような出来事が起こりますか?それはどのように物語を解決しますか?」
Q6. 「物語の中で主人公はどのように成長しますか?それは物語のどの部分で顕著ですか?」
Q7. 「物語の流れは全体的なテーマやメッセージとどのように関連していますか?」
参加者の視点を考慮するための質問
Q1. 「幼児や小学生に適したこの絵本に対する質問は何ですか?」
Q2. 「大人の読者にとって興味深い議論のポイントは何でしょうか?」
Q3. 「異なる文化的背景を持つ読者がこの絵本に対してどのような反応を示す可能性がありますか?」
Q4. 「異なる経験を持つ読者が共感できるこの絵本の要素は何ですか?」
Q5. 「この絵本のテーマが異なる年齢層の読者にどのように響くかについて、どんな質問をすると良いでしょうか?」
Q6. 「物語のメッセージを深く掘り下げるための質問は何ですか?」
Q7. 「この絵本のキャラクターに対して、子供たちはどのような質問や感想を持つ可能性がありますか?」
Q8. 「大人の読者がキャラクターの行動や決断についてどのように感じるか、どのような質問が適切ですか?」
Q9. 「この絵本を読むことで、異なる背景を持つ読者がどのような新しい洞察を得ることができますか?」
Q10. 「物語の異なる側面に焦点を当てることで、どのような議論が生まれる可能性がありますか?」
ステップ2:ChatGPTにまとめを依頼する
上記の各質問とそれに対するあなたの答えをChatGPTに提示し、まとめてもらいます。
ChatGPTにテーマをまとめてもらう
「上記の質問と答えに基づいて、この絵本の中心的なテーマをまとめてください。」
「これらの要素から、物語の主要なメッセージや教訓を抽出し、簡潔に表現してください。」
ChatGPTに絵本のキャラクターの特徴をまとめてもらう
「上記の質問と答えに基づいて、[キャラクター名]の主要な特徴と成長の軌跡をまとめてください。」
「[キャラクター名]の行動や成長が物語のテーマやメッセージにどのように貢献しているかを解説してください。」
ChatGPTに物語の流れをまとめてもらう
「上記の質問と答えに基づき、物語の流れをまとめてください。特に物語の始まり、転換点、クライマックス、結末に注目して解析してください。」
「物語の各部分がテーマやメッセージにどのように貢献しているか、具体的に説明してください。」
ChatGPTに参加者の視点を考慮したディスカッションポイントをまとめてもらう
「上記の質問と答えに基づき、幼児から大人まで異なる読者層に対して適したディスカッションポイントを生成してください。」
ステップ3:資料をまとめる
以上の内容を紙面、またはデータとしてまとめておきましょう。
ChatGPTを使って読書会の質問リストを作る方法
以下のような質問をChatGPTに投げかけることで、読書会で参加者が活発に議論を行うための質問リスト作成に役立ちます。
テーマに関連する質問
「絵本のテーマ『[テーマ名]』に関連する興味深いディスカッション質問を提案してください。」
キャラクター分析の質問
「キャラクター『[キャラクター名]』の性格や行動について議論を促進する質問はどのようなものがありますか?」
物語の流れに関する質問
「物語のクライマックスや転換点に関するディスカッションを深める質問は何ですか?」
感情的な反応を引き出す質問
「物語の特定のシーンに対する読者の感情的な反応を探るための質問は何がありますか?」
読者の見解と解釈に関する質問
「異なる読者が物語にどのような解釈を持つ可能性があるかについて議論する質問は何ですか?」
テーマの応用に関する質問
「絵本のテーマを現実世界の状況や個人的な経験にどのように適用できるかについての質問は何ですか?」
絵本の教訓に焦点を当てた質問
「絵本から学べる教訓や洞察について議論するための質問は何ですか?」
まとめ
ChatGPTを使うと、絵本作家さんが読書会の準備をするのがとても簡単になります。
ディスカッション資料や質問リストの作成が素早くできます。
これは絵本作家さんにとって、とても役立ちます。
しかし、一番大切なのは、読書会を通じて絵本の素敵なところをたくさんの人に知ってもらえることです。
絵本の魅力がもっと広がるんです。
ChatGPTが、読書会開催の後押しになってくれることを祈っています。