一流のリーダーたちがなぜマインドフルネスに興味をもつのか

最近、ちまたではマインドフルネスが話題になっていますが、実際はどうなのでしょうか?

そして、なぜ一流のリーダーたちはマインドフルネスにいち早く興味を持つのでしょうか?

この記事で、40年以上の歴史のあるエビデンスのあるマインドフルネス、MBSRの講師トレーニング中の立場で、病院管理学での学びと研究から大切だと思うマインドフルネスとリーダーシップの関係ついて紹介します。

マインドフルネスの定義

「マインドフルネス」という言葉ですが、実際にはどのような意味なのでしょうか。

1979年にマインドフルネスをプログラムとして医療に取り入れた現代のマインドフルネスのフロンティア、マサチューセッツ大学の名誉教授Jon Kabat-Zinn(ジョン・カバット・ジン)博士は、「マインドフルネスとは、目的を持って、今この瞬間に、そして判断せずに 意識を向けること」と説明しています。

マインドフルネスはリーダーシップにどのように役立つのか?

マインドフルネスでは、今この瞬間に起こっている自分の考えや感情に注意を向けます。

判断したり、変えようとしたりせず、ただ観察しているのです。

最初は難しいかもしれませんが、忍耐強く練習することで、より簡単に、より自然にできるようになります。

なぜリーダーにとってマインドフルネスが重要なのか

世界のリーダーがマインドフルネスを実践しているのは、以下のような体験しばしば見られているからです。

・自分の感情や反応をコントロールしやすくなる

・後で後悔するような言動をする可能性が低くなる

・物事をさまざまな角度から見ることができるようになり、より多くの情報に基づいた決断ができるようになる

・ストレスに対処し、プレッシャーの下でも冷静でいることができるようになる

万人に効果を実証するものではありませんが、マインドフルネスは、私たちをより良いリーダーにしてくれる可能性を秘めています。

だからこそ、一流のリーダーたちは、いち早くマインドフルネスに注目しており、海外のビジネススクールではMBAと並んで、マインドフルネスを取り入れているほどです。

マインドフルネスをリーダーシップに活用している事例

マインドフルネスをリーダーシップに活用している事例はたくさんあります。

Jon Kabat-Zinn(ジョン・カバット・ジン)博士

そのひとつが、「マインドフルネス・ベースト・ストレス低減法(MBSR)」の創始者であるJon Kabat-Zinn(ジョン・カバット・ジン)博士の研究です。

ジョン・カバット・ジン博士は、マインドフルネス瞑想を通じて、数え切れないほどの人々がストレスや不安から解放されるのを助けてきました。

博士はマインドフルネス分野の真のリーダーであり、博士の活動は他の多くのリーダーたちに、医療機関、福利厚生機関、教育機関、会社経営の現場でインスピレーションを与えています。

Googleの社員育成プログラム

また、マインドフルネス研修を社員育成プログラムに取り入れているGoogleの例もあります。

Googleは常に革新と進化を続ける企業であり、マインドフルネスが従業員の創造性、生産性、仕事の効率性を高めるのに役立つと認識しているのです。

世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方

これらは、マインドフルネスをリーダーシップに活用することが世界にポジティブな影響を及ぼしている、ほんの一例に過ぎません。

マインドフルネスの効果を体験する人が増えれば、きっとこれから日本でもマインドフルネスをリーダーシップに活用する事例がたくさん出てくることでしょう。

マインドフルネスを取り入れたリーダーになるための3ステップ

前述の通り、自分自身やチームのパフォーマンスを上げるために、マインドフルネスに注目するリーダーが増えています。

そこで、マインドフルネスを取り入れたリーダーを目指すために、まずできることを紹介します。

ステップ1:毎日のTo Do リストの中にマインドフルネスを組み入れる

まず、毎日マインドフルネスを実践することを自分自身に誓うことです。

ステップ2:マインフルネスを実践する

具体的には10分間瞑想する、呼吸に意識を向けるということをやっていきます。

ステップ3:マインドフルネスをスタッフメンバーと共有する

個人的に実践できるようになったら、その気づきをスタッフメンバー(チーム)と共有することができます。

会議中にマインドフルネスのための休憩を取るように促したり、重要なプロジェクトが始まる前にグループ瞑想を行うようにしたりします。

マインドフルネスをリーダーシップに取り入れる2大メリット

マインドフルネスをリーダーシップに取り入れることで期待されるメリットは多くあります。

メリット1:チームに対してよりプレゼンス(存在感)を高めることができる

マインドフルネスは相手の話に耳を傾け、ニーズを理解するスペースをつくるトレーニングになります。

また、チームに対して反射的に怒ることをしなくなるトレーニングにもなります。

そうすることで、きっとリーダーとしてのあなたの印象も大きく変わるでしょう。

メリット2:より良い意思決定ができるようになる

今この瞬間に集中することで、より明確に考え、すべての選択肢を吟味した上で決断しやすくなります。

それが、きっとチームのより良い結果につながるでしょう。

あなたの未来、会社の将来にとってマインドフルネスを早くから始めることは賢明な選択となり得ます。

そして今日という日が、これからのなかで最も早い1日であるというのは、疑いのない真実です。

マインドフルネスのメリットを生かす最大のポイント

ただしメリットを感じるには結果を急がないこと、そして期待を手放すことです。

これからの投稿も楽しみにしておいてください。

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